消費税増税への賛否 決定権は亀井代表にある

2012年03月26日 11:00

 消費税を10%に引き上げるための消費税増税法案に対し、亀井亜紀子国民新党政調会長は25日のNHK日曜討論で、「(党として賛成するかどうか、最終判断の)決定権は亀井静香党代表にある」と語った。

 亀井静香代表は一貫して消費税引き上げに反対を表明しており、野田政権は反対意見が相次ぐ民主党内だけでなく、連立与党からも厳しい立場に立たされている。

 亀井国民新党政調会長は、病院を例に、医療機器・医療器具等を購入する際に消費税がかかる。負担が大きくなると、病院が潰れる可能性もある、などと指摘して、福祉・医療の分野からみても引き上げるべきでないとの認識を示した。

 また、引き上げられる消費税は社会保障に全額使用するとしているが、国債償還にも使われると思うとの懸念を示した。

 これに対し、前原誠司民主党政調会長は「社会保障以外には絶対使わせないようにする」と強調するとともに、国民新党に対して「我々の決まった中身を説明し、理解を得られるようにしていきたい」と理解を求めていく考えを述べた。(編集担当:福角忠夫)