建国記念の日で総理メッセージ

2017年02月11日 19:38

 安倍晋三総理は「建国記念の日」の11日、「今日の我が国に至るまでの古からの先人の努力に思いをはせ、さらなる国の発展を願う国民の祝日であり、我が国のこれまでの歩みを振り返りつつ、先人の努力に感謝し、さらなる日本の繁栄を希求する機会となることを切に希望いたします」との総理メッセージを発表した。

 メッセージでは「長い歴史の中で、我が国は、幾度となく、大きな困難や過酷な試練に直面したが、その度に、先人たちは勇気と希望をもって立ち上がり、たゆまぬ努力により今日の平和で豊かな国を築き上げ、自由と民主主義を守り、人権を尊重し、法を貴ぶ国柄を育ててきた。国民一人一人のたゆまぬ努力の礎の上に、今日の我が国の発展がある」としている。

 また「私たち今を生きる世代には先人たちの足跡の重みをかみしめ、困難な課題に対しても未来志向で乗り越えていく努力を積み重ねながら、この尊い平和と繁栄を次の世代に引き継いでいく、日本、そして、世界の平和と繁栄のために能う限りの力を尽していく大きな責任がある」としている。

 建国記念の日は1966年(昭和41年)、佐藤栄作内閣のおりに国民の祝日に加えられ、1967年から適用されている。建国記念日審議会の依頼で内閣官房が当時行った世論調査では20歳以上の8700人から有効回答を得、2月11日(もとの紀元節の日、神武天皇紀元節=紀元前660年1月1日によるもので、旧暦1月1日を新暦に当てはめた日)をあげた人が47.4%(4124人)と最も支持が多かったことから、諸々審議のうえ、この日になった。日本国憲法施行の日の5月3日との回答も10.4%(909人)あった。一方、いつでもよいとの回答も12.1%(1053人)あった。(編集担当:森高龍二)