積水ハウスの2011年度通期は増収・増益

2012年03月09日 11:00

 住宅大手、積水ハウスが8日発表した2012年1月期の連結決算は、売上高が前期比2.8%増の1兆5305億7700万円、営業利益が同25.8%増の708億9700万円、経常利益が同24.5%増の700億7500万円で、中期経営計画2年目の目標を上回り、増収・増益を達成した。最終益は法人税率変更に伴う影響が約52億円あり、前期比4.8%減の289億6200万円だった。

 要因としては「グリーンファースト戦略」を基軸とした販売活動が堅調に進んだこと、フラット35sの金利優遇策や住宅エコポイント等の各種施策などの効果があったことが挙げられる。東日本大震災以降、消費者の住まいに対する意識変化もあり、世界初の3電池搭載スマートハウス『グリーンファーストハイブリッド』をはじめとする、太陽光発電システムや燃料電池を備えた創エネ住宅の受注も増加した。また、リフォーム事業においても太陽光発電システムの設置や断熱改修など、省エネルギー化を目的としたリフォームが堅調であった。他にもオーストラリアのマンション事業での72億円の売上など、国際事業の受注が順調に進捗したことも好調要因として加えられる。

 同社は中期経営計画最終年にあたる13年1月期の見通しを、売上高が前期比7.8%増の1兆6500億円、最終利益が45.0%増の420億円とし、配当は年間25円を予定している。