山本幸三地方創生担当大臣が大津市内での地方創生セミナーで外国人観光客らに文化財などの説明が不十分などとして「一番のがんは文化学芸員と言われる人たちだ。観光マインドが全くない。この連中を一掃しなければ駄目だ」などと述べたことに波紋が広がっている。
野党からは辞任を求める声も上がっている。社会民主党の又市征治幹事長は、山本大臣に対し、大臣辞任を求める談話を発表した。
談話では「学芸員は博物館法に定められた専門的職員であり、観光の専門職ではない。全ての学芸員・学芸員補に対する侮辱であり、許されない暴言である。博物館の意義や役割に対する無知にあきれかえる。また、がんに苦しむ患者に対する思慮にも欠ける発言である」と強く非難した。
そのうえで「山本発言は公共性より効率・採算、利益を優先し、稼ぐ力をつける『地方創生』を目指す安倍政権の姿勢の表れでもある」とし「資質に欠け、問題発言を連発する、安倍政権の閣僚こそ『一掃』されるべきである。山本大臣に地方創生担当を務める資格はない。発言を撤回し、潔く辞任するよう強く求める」と辞任を求めている。(編集担当:森高龍二)