加計疑惑「事実なら議員辞職に値」真相解明へ

2017年05月18日 18:55

 安倍晋三総理の友人が理事長を務める学校法人加計(かけ)学園(岡山市)の国家戦略特区への獣医学部新設に関し「総理のご意向だと聞いている」とした文書を文科省が作成していたとする朝日新聞の報道を受け、民進党は真相解明へ調査チームを設置。17日、文科省など関係者からヒアリングを行った。

 座長には今井雅人衆院議員と桜井充参院議員が就いた。桜井座長は「報道が事実なら、韓国の朴槿恵(パク・クネ)前政権と何も変わらない。仲の良い人たちに対し利益供与を行ってきた。まさしく韓国と同じ状況だ。(事実なら)総理を辞めれば済むという問題ではなく、議員辞職に値する」と問題の重大性を提起した。

 この日は文科省や内閣府からの出席者に対し「報道された文書を含め、内閣府と文科省との間の加計学園計画に関する文書は保存されているか」「報道された文書はあるか」などの質問が向けられたが「報道された文書があるか確認中」など、実質的なヒアリングは次回に回された格好。

 民進党の安住淳代表代行は同日の記者会見で「わが党が入手したものも、朝日新聞社が入手したものも一緒だと思うが、日付も実名もすべて書いてあって、誰が見ても公的な機関が扱った文書であることは疑いようがない」としている。(編集担当:森高龍二)