稲田防衛相の不可思議発言に「罷免を」と蓮舫氏

2017年06月29日 06:15

稲田朋美防衛大臣が27日、都議選自民党候補応援の際「防衛省・自衛隊・防衛大臣・自民党としてもお願いしたいと思っている」と政治的中立性を解さない不可思議な大胆発言をしたことに、自ら、同夜、発言撤回を行った。

しかし、野党・民進党の蓮舫代表は28日、記者団に答え「大臣として留まってはいけない発言だ」と安倍総理に罷免するよう求めた。

 蓮舫代表は「特定の候補者の当選を、防衛大臣としてお願いするということは、憲法15条、公選法、自衛隊法の全てに違反している。発言を取り消して済まされる問題ではない」と指摘。

 そのうえで蓮舫代表は「南スーダンPKO活動での『日報問題』の際には『蚊帳の外大臣』と言われるほど何も把握していなかった。国民への説明責任も果たさないまま、選挙応援で、自衛隊を利用するかのような発言をするのは防衛大臣の責務を理解していないとしか思えない」としたうえで「今回の発言は辞任レベルでなく、総理がきっちり罷免すべき。国会を早々に開いていただいて、稲田大臣の任命責任を自ら語るべきだ」と指摘した。

 蓮舫代表は「自衛隊員にとって、自分たちのトップが、(自衛隊が)自民党の応援組織であるかのような発言をした。自衛隊員や国民のために罷免いただくことがベストだと思う」と語った。(編集担当:森高龍二)