福島第2原発の配管用製品にもデータ不正品

2017年10月14日 08:07

 データ不正が相次ぎ発覚する中、神戸製鋼所グループ会社の「神鋼メタルプロダクツ」もデータを不正操作。その製品が東京電力福島第2原発の配管用に納入されていた。東電は配管交換前だったため、発電所の安全性に問題はない、としている。

 東電によると13日、神鋼メタルプロダクツから、2016年9月1日から今年8月31日までに作成された『寸法成績表』について調査をした結果、一部の寸法成績表で配管の外径や肉厚について、実際に測定していたのは配管片側の寸法のみだったのに、もう片側についても測定せずに、想定される数値を記載していた、と報告があった、という。

 東電は「配管は同発電所3号機の残留熱除去機器冷却系で、熱交換器内の交換用チューブとして納入されたが、納入製品は発電所内倉庫に保管しており、使用していない」としている。(編集担当:森高龍二)