富士経済はドリンク剤、ビタミン剤、カルシウム剤、健胃・消化・整腸薬など主要医薬部外品の2012年の「国内市場」の調査結果をまとめた。21分類、45品目の市場総額は1兆557億円となる見込みで前年に比べ1.7%減少するとしている。
それによると、2011年の市場は1兆743億円となり、前年に比べ2.7%減となった。減少の背景として「薬用オーラルケアの分野では薬用歯磨剤や薬用洗口液が伸びたが、薬用スキンケア分野で通販ブランドの伸びが鈍化したこと、低価格品に需要がシフトしたことやドリンク剤が生産設備や物流拠点を被災した上位企業の一時出荷停止に伴い前年を下回ったこと」などをあげた。
2012年はドリンク剤が回復に向かうものの、薬用オーラルケア、薬用ヘアケア/スカルプケアが伸びる以上に、他の多くの品目がマイナスとなるとしている。(編集担当:福角忠夫)