4月に南北首脳会談、首脳間ホットライン設置も

2018年03月08日 06:21

 文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の特使として北朝鮮を訪問した青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)は6日の記者会見で「4月末に軍事境界線がある板門店の韓国側施設『平和の家』で南北首脳会談を開催することで合意したと明らかにした」ことを聯合ニュースが7日までに伝えた。

 会見で鄭室長は「南北首脳間のホットライン設置でも合意した」とし、南北首脳会談前に通話を行う」ことでも一致したとしている。

 鄭室長は記者会見で「北朝鮮側が朝鮮半島の非核化に対する意志を明確にし、北朝鮮に対する軍事的な脅威が解消され、体制の安全が保証されるのであれば核を保有する理由がないという点を明確にした」としている。

 また「非核化問題の協議や米朝関係正常化に向け米国と虚心坦壊に対話する用意があると表明した」としている。

 加えて「北朝鮮側は対話が続いている間、新たな核実験や弾道ミサイル発射を再開しないことを明確にする一方、核兵器はもちろん通常兵器も韓国に対して使用しないことを確約した」とも報じた。

 今回の訪朝の結果について鄭室長は8日に訪米し、トランプ大統領に直接、その内容を伝えるもよう。

 一方、河野太郎外務大臣は記者会見で「制裁効果が出ているので、北朝鮮は必死にほほ笑み外交を試みているのだろうと思う」としたうえで、韓国側からしっかり説明を受けたいとした。また「日米韓の連携はしっかりできている」と強調した。(編集担当:森高龍二)