「国策留置のようなもの」と籠池氏、森議員らに

2018年03月27日 06:11

 森友学園への国有地大幅値引きに絡む財務省の決裁文書改ざんに関し、27日に実施される佐川宣寿前国税庁長官(当時の理財局長)への証人喚問を前に、26日、大阪拘置所に勾留されている森友学園前理事長の籠池泰典氏に接見した自由党の森ゆう子参院議員、民進党の矢田雅子参院議員、社会民主党の福島みずほ副党首が記者団の取材に応じ、森議員は「籠池氏は国策留置のようなものだというようなことも言っていた」と語った。籠池氏の勾留はすでに10か月近くになっている。

 福島副党首は「決裁前文書にあった安倍昭恵総理夫人の『いい土地ですから前に進めてください』という発言について、昭恵さんが『これはいい田んぼになりそうですね』と言って、籠池さんが『学校建設予定地ですよ』というと、昭恵さんが『いい土地ですから、前へ進めてください』と言った、ということを改めて確認することができた」と述べた。

 矢田議員は「昭恵さんが学園(小学校)の名誉校長をされていたということもあって、どのように昭恵さんに報告していたのか、と訊ねたところ、『都度、都度報告していた。直接電話でも報告していた』ということだった。谷査恵子さんについても『昭恵さんの秘書』ということでやり取りされていたことが確認できた」と語った。

 矢田議員らは「昭恵さんや谷さんなど、関係者全員が揃った場所での聞き取りが必要だと接見でより感じた」とし、昭恵氏らの証人喚問の必要を改めて訴えた。(編集担当:森高龍二)