勾留中の森友学園前理事長・籠池泰典氏に26日、48分にわたって接見して後に、参院予算委員会で質問に立った社会民主党の福島みずほ副党首は、財務省が改ざんする前の文書に記されていた、安倍昭恵総理夫人が発言したとする「良い土地ですから、前に進めてください」との発言があったのか、どうか、籠池氏に確認したところ「籠池氏は、安倍昭恵さんが『良い田んぼになりそうですね』と言い、(私が)『いや、これは学校をつくる予定地ですから』というと、(昭恵氏は)『良い土地ですから前へ進めてください』と言った」と籠池氏から聞いてきたと発言を紹介した。
そのうえで、福島副党首は「安倍総理は『妻はそんなことは言っていないと言っている』と答弁されているが、両方とも、間接話法です。裁判でも、伝聞証拠は証拠にならない」と昭恵氏から直接語ってもらう必要があると訴えた。
また、籠池氏はウソをつけば偽証罪に問われる証人喚問で、100万円の授受についても『これは安倍晋三からのものです』と昭恵氏からもらった、と言っている、とも話している、と言及。
そのうえで、福島副党首は「安倍昭恵さんはきちっと(国会に)来て、直接、説明をすべきだ」と総理に答弁を求めた。
安倍総理は「昭恵と籠池さんとの二人のやり取りだから、自分の正しさを証明するためには第3者が必要だ、というのは自明の理だとおもう。田んぼの話と進めてくださいを一緒にしている」とし「籠池さんは証人喚問の時には田んぼという話しかされていない。そこで、進めてくださいということが重要なら、そこで述べていたはず。(籠池さんの)つじつま合わせだ」とした。
福島副党首は「昭恵さんはキーパーソンだ」と指摘し「昭恵さんは(この問題で)一度も説明していない。夫と妻は別人格だ」と公の場で一言も説明しない昭恵氏の姿勢を問題視した。そのうえで「昭恵さんの証人喚問を要求する」と求めた。金子原二郎委員長は「理事会で協議する」とした。(編集担当:森高龍二)