米朝協議継続中、米韓軍合同演習中止示唆に波紋

2018年06月14日 06:07

 朝鮮中央通信(国営)は米朝首脳が朝鮮半島の平和と安定、非核化実現に向け、段階的、同時並行的行動の原則に従うことが重要との認識を共有したと伝えるとともに、ロイター通信が朝鮮中央通信の情報として両国首脳と高官を交えた11日の拡大会合で金正恩朝鮮労働党委員長が互いへの挑発的かつ敵対的な軍事行動を中止することが急務と語り、米国。・トランプ大統領がわかったと語ったと述べ「協議継続中は米韓合同軍事演習を中止することを約束したという」と伝えた。

 聯合ニュースは「韓米合同軍事演習の中止を示唆したトランプ米大統領の発言が波紋を呼んでいる」と報じた。

 米朝首脳会談後の記者会見でトランプ大統領は米韓合同軍事演習について「非常に挑発的で、このような環境の下でわれわれは完全な取引の交渉をしようとしている。合同演習をするのは不適切」とし米韓軍事演習の中止により「莫大な費用を節減できる」との認識を示している。

 聯合ニュースは「韓国国防部は当惑を隠せない様子だ。国防部は『現時点ではトランプ大統領の発言の正確な意味と意図の把握が必要だ』とするコメントを発表した」とコメントを発表する事態になっている。米韓合同演習は在韓米軍とともに米韓同盟の根幹をなすものとの認識が韓国国防部にはある。

 日米韓外相会合、日韓外相会談、日米外相会談でも米韓合同軍事演習の中止はテーブルにのりそうだ。(編集担当:森高龍二)