更年期症状の改善。「サプリメントや健康食品」「気分転換」が効果的

2018年11月04日 09:41

画・更年期症状の改善。「サプリメントや健康食品」「気分転換」が効果的。

エネージアが「女性の更年期症状」に関する意識調査を実施。36~45歳女性の8割以上が予防や対策をしていない。46歳以上では6~7割に減少。効果のあった対応は「サプリメント等」と「会話や外出等気分転換」。

 人生100年時代と言われる。医療技術の進歩や保健情報の充実もあってか、現代の中高年は元気である。それでは老いを感じないかと言えば、そうとも言えないだろう。医療技術の進化はそれ自体人間の生物学的性質の変化を意味しない。医療技術が進歩したとしても、例えば女性の再生産年齢の終わりは50歳前後という生物学的特性、その代謝の変化が大きく変わることはないだろう。

 男性の場合、その優位性は筋力だろうし、筋力の衰えは加齢とともに感じられるものだ。男性の厄年は40代前半で、確かにこの頃に大きな体力の衰えを実感する。うつ病の好発年齢もこの頃のようだ。

 一方女性は50歳前後の再生産年齢終了の前後に大きな代謝上の変化が生じ、様々な自律神経系の症状が現れる。これは更年期障害とか更年期症状と呼ばれる。どうやら加齢による衰えを事前に感じにくい女性の方がいざ更年期をむかえると、そのショックは大きいようである。

 美容関連情報サービス業のエネージアが20歳以上の女性を対象に「女性の更年期症状」に関するアンケート調査を実施し、1日にその集計結果を公表している。

 調査結果をみると、36~45歳の女性では「更年期に関する知識や対策」について「何となく」も含め「知っている」と回答している者は7割台なのに対し、更年期症状があらわれはじめる46歳以上になると、約9割が「知っている」と回答している。

 年代別に見ると、51~55歳では「とても理解している」7%、「だいたい知っている」が28%で合計35%、56~60歳で「とても理解している」9%、「だいたい理解している」37%で両者を合わせて46%と半数近くまでに達しており、36~45歳での2割未満と比べ格段に認知率が高くなっている。

 「事前の予防対策を行っているか」という質問に対しては、36~45歳の「している」は2割以下で、46歳以上でも増加はしているものの約3~4割にとどまり、6~7割は何ら対策を行っていないようだ。具体的に症状が出るまで対策はおろか知識も乏しいという実態がうかがえる。

 更年期症状への改善策を行った者にその効果実感を尋ねたところ、「良くなった」と答えた者は41~45歳で33%、46~50歳で44%、51~55歳57%、56~60歳では64%となっている。具体的に症状が出てくる50歳以降で効果の実感も高くなるようだ。

 対策を行った者に「効果があった対策」を尋ねたところ、年代によって順位の違いはあるが、共通して上位にあるものは「サプリメントや健康食品」や「友人と会話、外出など気分転換」、「スポーツなど運動」となっている。

 レポートでは「必ず訪れる更年期を完全に予防することは難しい、しかし、早めの対処で悪化を予防することはできる」と結んでいる。(編集担当:久保田雄城)