聖マリアンナ医科大学第三者委調査結果は開示を

2019年03月07日 06:01

 柴山昌彦文部科学大臣は5日までの記者会見で、聖マリアンナ医科大学が女性受験者に対し不利な扱いをしていた疑惑に対し、公正な入試を行っているのか第三者委員会を設置して再調査するよう求めた問題で「設置を決めたとの報告があった」と語るとともに、調査結果を開示するよう強く求めた。

 柴山大臣は「同大学が第三者委員会において改めて調査することとなった。『監事監査報告書』についての説明は考えていないとのことだった」と、説明を考えていないとする点について問題視。

柴山大臣は「第三者委員会は日本弁護士連合会の『企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン』を参照し設置されると聞いている。企業等は第三者委員会から提出された調査報告書を原則、遅滞なく、不祥事に関係するステークホルダーに対して開示すること。併せて、企業等は第三者委員会の設置にあたり、調査スコープ、開示先となるステークホルダーの範囲、調査結果を開示する時期などを開示することとされている」と指摘。

そのうえで「私どもとしてはこれを踏まえて、大学において適切に対応していただけるものと考える。設置するということだけで事足りるというわけにはいかないということを重く受け止めてほしい」と適切な対応を求めた。同大学では17年度、18年度の女性受験生のうち2浪以上の入学者は「ゼロ」。(編集担当:森高龍二)