韓米両国の努力に北も応じてと期待 文大統領

2019年04月03日 06:24

 北朝鮮が北西部の東倉里のミサイル発射施設で復旧の動きを見せていることについて、韓国の政府高官が1日、「交渉力を高めるためのものなのか、実際の発射のためなのか、引き続き見守って判断する。今、予測できる状況ではない」と韓国聯合ニュースが記者団の取材に答えたと2日報じた。

 この政府高官は北朝鮮の核保有についても「公には北を核兵器保有国として認めていない」としたうえで「6度の核実験を行ったため、相当な水準の核兵器を保有できる能力を持っている」との認識を示し「核兵器を製造できる相当量のプルトニウムや濃縮ウランを保有していることは認めている」と説明したことも報じた。

 そのうえで、この政府高官は「核に関連しては米国側か核の傘を(韓国に)提供し、通常戦力などはわれわれが対応できるよう能力を備えていくというのがこれまでの政策」と語ったとしている。

 また対北朝鮮に「軍事的な緊張を緩和しながら、対話を続け、非核化の道や平和体制に移行するよう支援している」旨、語ったという。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日、青瓦台(大統領府)での首席秘書官・補佐官会議で「韓米両国の努力に北も応じることを期待する」と述べたと北朝鮮に期待する考えを示したことも伝えている。(編集担当:森高龍二)