安倍総理、外相秘書官時代に山口氏と渡米で一緒

2019年12月06日 07:05

 安倍晋三総理は今月2日の参院本会議の答弁で、マルチ商法まがいで多くの被害者を出し経営破綻したジャパンライフの山口隆祥会長(当時)が、公費で総理主催の「桜を見る会」に招待されていた問題をめぐり、山口氏との面識について「1対1で会ったことはなく、個人的な関係は一切ない」としていたが、日本共産党機関紙、赤旗は12月8日付け日曜版で安倍総理の父・安倍晋太郎氏が外務大臣をしていた際、晋三氏は外務大臣秘書官として山口氏らとともにニューヨークを表敬訪問していた、と報じた。

 晋太郎氏が外務大臣として1986年2月10日の衆院予算委員会で、ニューヨーク表敬訪問の際「その中に山口氏がおられたことは事実です」と答弁していたことを紹介。大臣が覚えていたのに、秘書官だった晋三氏は記憶になかったことになる。

 安倍総理は2日の参院本会議で、山口氏との面識について「私が過去に招待された多人数の会合などで同席していた可能性までは否定しないが、山口氏と1対1のような形でお会いしたことはなく、個人的関係は一切ない」と関係性を全面否定していた。ニューヨークまでの機内でも会話もかわさなかったのだろうか。

 赤旗はジャパンライフ関係者からの話として「ジャパンライフは政治家などにお中元を送っていた。2015年の送付先には『安倍晋三』の名前もあった」と証言していると報じている。予算委員会での説明が求められている。(編集担当:森高龍二)