防衛省の政策研究の中核的役割を果たしてきた防衛研究所がこれまで発行してきた『防衛研究所紀要』を廃刊し、『安全保障戦略研究』を刊行する。
研究所によると「安全保障に関する教育・研究が徐々に大学などで認知され、広まってきたことから、学界や社会の潮流の変化に対応して、情報発信の強化・充実を図る一環」で、「安全保障に関する学術研究の発展と国民への知識普及に寄与することを目的とした学術誌にする」としている。
このため「安全保障問題を狭く限定せず、広く国際関係、法、政治、経済、理論、地域、歴史、技術、心理、情報などの観点から分析した研究を掲載の対象とする」。また「誌面を研究所内外の研究者に開放し、部外の研究者の投稿も歓迎する」としている。
投稿規定によると「大学院前期博士課程(修士課程)以上の在学生、修士、博士の学位を有する者、後期博士課程単位取得退学者で、安全保障に関わる研究に従事している者。政府、国際機関、企業、非政府組織等で安全保障に関わる研究または実務に従事している者」であれば投稿できる。(編集担当:森高龍二)