全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部と緊急広域災害対策本部は19日、新型コロナウイルスに対する政府への緊急提言をまとめた。20日にも提出する。
このうち「GoToトラベル」キャンペーンについては「観光関連産業をはじめとする地域経済の早期回復を図るものとして、地方としても独自の事業との連携を図るなど、効果を期待している」とした。
そのうえで「新型コロナウイルス感染症は引き続き注視すべき状況にあり、本事業が感染拡大の要因となることは避けなければいけない」とした。
具体的には「事業実施に当たって、当面の間、東京都発着の旅行を対象外とすることとされたが、速やかに制度の詳細を明らかにすること。またブロック内など近隣観光から始めることを求める地域が多いことに留意しつつ、感染状況を注視し、対象地域の範囲、時期、方法について、これらの基準等を明確にした上で、除外地域などを機動的に見直すとともに、その際、国によるキャンセル料の補填など観光事業者に安心をもたらす制度とするよう」求めている。
また「GoToイート事業」「GoToイベント事業」についても、実施時期も含め、地方の意見を踏まえて実施することや8月1日からイベント開催制限の段階的緩和が予定されているが、見直しを含めて取扱いについて早急な検討を行うよう求めている。(編集担当:森高龍二)