馬毛島 是非、理解求めていきたいと防衛相

2011年11月24日 11:00

 一川保夫防衛大臣は鹿児島県西之表市の馬毛島(まげしま)がアメリカ空母艦載機の陸上離着陸訓練地候補になっていることに地元が反対の署名運動を行うなど反対している状況を踏まえ、伊藤祐一郎鹿児島県知事から「地元にこおいう(反対の)意向があるということを踏まえたうえで、防衛省で判断すべきではないか」「慎重にやってほしい」との要請を受けたとして、22日の記者会見で「今、土地の所有者との接触というのは、ほとんどできる状況ではないというか、相手方からも少しはっきりした意思表示が分からない面もある」とした。

 そのうえで「土地所有者そのものは反対、反対と言っているわけではないと思う」との認識を示した。

 また、「引き続き、我々の考え方をしっかり説明して、是非、理解を求めていきたい」とした。

 伊藤知事は21日の一川防衛大臣との会談の際、「何よりも地元の考え方が重要である」として「(馬毛島への訓練移転)計画を行わないよう要請した」として、事実上、計画に反対しているのに対し、一川防衛大臣は「慎重に対応するよう要請された」と認識し、両者の認識にズレもみられている。(編集担当:福角忠夫)