「核抑止は神話だ」志位氏

2021年08月11日 06:04

 日本共産党の志位和夫委員長は9日、「核抑止は神話だ」とツイッター発信した。

 志位氏は「核抑止は『世界を安全にする』という主張がある。それが正しければ、核保有国が増えれば増えるほど世界は平和になり、世界のすべての国が核を持てば世界は最も平和になることになる。誰もそんなバカげた主張を信じないだろう。核抑止は神話だ。被爆国の政府は、この神話にきっぱりと決別すべきだ」と米国の核の傘の中での「核による抑止力」に依存する安全保障政策の見直しを提起した。

 志位氏は「核抑止は『いざという時には核兵器を使用することをためらわない』という政策だ。『いざという時にも使わない』では『抑止』にならない。『いざという時には広島・長崎のような非人道的惨禍を引き起こすこともためらわない』という政策だ。被爆国政府がこんな政策に縛られていて恥ずかしくないのか」とも、強く転換を求めている。

また「核抑止は『核の脅しで相手を抑える』との政策である以上、相手国に先に核を使用されたら『抑止の失敗』になる。それは必然的に『先制核使用』戦略につながる。現に米ロとも『先制核使用』戦略をとっている。しかし核を先制使用すれば、相手国は核の報復で応えるだろう。核抑止は誰の安全も保障しない」とダメ押し。(編集担当:森高龍二)