「消費税減税なら社会保障3割減」(茂木敏充自民幹事長)「政府は野党のいうことは聞かない」(山際大志郎経済再生大臣)など自民幹部や閣僚に問題発言が相次ぐ中、今度は自民党副総裁の麻生太郎元財務大臣が「弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられない」といじめられる方に問題があるかのような発言をし、野党から批判が上がっている。
麻生氏は千葉県での4日の街頭演説で、安全保障をめぐり「子どもの時にいじめられた子、弱い子はいじめられる。強いやつはいじめられない、国も同じ。強そうな国には仕掛けてこない」と防衛力強化の必要を強調して語った。
日本共産党の志位和夫委員長は、5日、この発言にツイッターで「弱い子がいじめられると、子どもに対するいじめを肯定し、助長しかねない発言を行う。『弱そうな国がやられる』と、攻撃される側に責任があるかのような言辞を弄し、軍事大国をめざす。こんな低劣な放言を行う人物が『副総裁』をつとめる自民党を勝たせていいのか」と発信した。
立憲民主党の西村ちなみ幹事長も「いじめはダメ。いい大人が、しかも重鎮が、いじめを是認するような発言」と取り上げ「こんなことを言わせておいても選挙に勝てると思っているのか。バカにしてる」と非難した。
有権者をバカにしていると言えば、東京新聞の候補者アンケート回答で「コロナ対応の緩和」に、東京選挙区から出馬の自民党・生稲晃子候補の回答が、同じ、自民党・朝日健太郎候補の回答と酷似。東京新聞が5日報じた。
確認したところ、朝日氏の回答末尾は「・・・すべきだ」、生稲氏の回答は「・・・していきます」。違うのは末尾。同じ党だから共有か。自分の考えを自分の言葉で表現できてこそ回答といえそうだが・・・。(編集担当:森高龍二)