近年、健康志向が広がる中、様々な食材が注目を集めている。ブームになって消えていくものも多いが、今なおジンジャー(生姜)熱は持続しているようだ。
ジンジャー(生姜)は一般的に摂取することで毛細血管の血流が促がし循環をスムーズにすることで体を温めるという効果があるといわれている。また胃腸に対する刺激で消化機能を促進させ、発汗作用や循環機能が活性化、体の不要なものを取り除く解毒効果も期待される。
このような情報から、ジンジャー(生姜)の存在が再認識され、ここ数年は企業各社、様々な商品を企画し開発、登場させているようだ。
カルビーは、日本ケンタッキー・フライド・チキンが運営するケンタッキーフライドチキン(以下:KFC)との初のコラボレーションで共同開発した商品「ポテトチップス 旨塩生姜チキン味」を10月29日より全国のコンビニエンスストアで期間限定で発売した。このコラボレーションは、カルビーの商品に対するこだわりや、KFCの食材へのこだわり、安全・安心への取り組みなど、多くの企業姿勢が一致している点に共感したことにより実現した。KFCでは食品メーカーとのコラボレーションは初の試みで、互いのブランド力を生かした新しいおいしさと話題づくりによる相乗効果を期待し行ったという。
また、ダイドードリンコでは120年以上の歴史を持つ広東料理の名店「聘珍樓(ヘイチンロウ)」とのコラボレーション商品「聘珍茶寮(ヘイチンサリョウ) 温烏龍茶 ~ジンジャー仕立て~」を、10月8日より、コンビニエンスストアおよび量販店等で発売している。同商品は人気のジンジャーを配合し、素材にこだわった烏龍茶。素材には、烏龍茶の上級茶葉”雪芽奇蘭(ユキメキラン)”をベースに、6種類の温素材、武夷岩茶(ブイガンチャ)、ジンジャー、チンピ、ローズマリー、カモミール、シナモンをブレンド。ジンジャーの豊かな香味を楽しめるとともに、烏龍茶の深みあるおいしさも感じる、ワンランク上の味わいに仕上げている。
長引く不況により、消費低迷が進む中、各企業は異業種のコラボレーションなども含め展開を模索している。ジンジャー(生姜)絡めた商品は出尽くした感はあるが、コラボレーショにより想像を超えた商品の登場が今後もあるかもしれない。ますます寒くなるこれからの季節、体をほっこりと温めてくれるジンジャー(生姜)商品の新たな発売にこの冬も期待したい。