缶入りホット飲料はコーンスープが主流

2011年10月26日 11:00

 秋冬シーズンが始まるにつれて需要が高まる缶入りホット飲料だが、近年は各社様々なバリエーションの商品を開発し、発売することで市場が活発になっている。その中でも、缶入りスープ飲料は、手軽に空腹が満たせるという”利便性”が受け入れられ、多くのユーザーに支持されており、安定した需要が見込める商品となっている。

 ダイドードリンコは今シーズン、冬の定番商品として高い人気を誇る缶入りコーンポタージュのカテゴリーから、「うまとろコーンポタージュ」を発売している。同製品は、コーンの”しゃきしゃき”した食感と甘みに、北海道産生クリームのコクが調和した、旨みと食感の両方を楽しめる缶入りコーンポタージュ。素材には、甘みが特徴のスーパースイートコーン種を100%使用。コーンの粒は、1缶あたりに約14g(約40から50粒)とたっぷり使用している。また、”コーンの粒が最後に残って飲めない”というよくある不満を解消するため、容器には、超広口のボトル缶を採用しているのが特徴だ。

 缶入りコーンポタージュ飲料ではヤクルトが「とろーりまろやかコーンポタージュ」を、サントリーが「つぶたっぷり コーンポタージュ」を、キリンビバレッジが「世界のKitchenから 香ばしい焼きとうもろこしのコーンポタージュ」を、ポッカコーポレーションは「じっくりコトコト つぶ入りとろ~りコーンポタージュ」を、サッポロ飲料は「こくのあるコーンポタージュ」を、JTビバレッジは「The濃厚 コーンスープ」を発売。各社、冬の定番ホット飲料として安定した人気を得ている。基本的にコーンポタージュの味は各社共に大きくは変わらないが、粒の多さや生クリームの使用料などで差別化を図っているようだ。

 他のスープ飲料として日本の昔ながらの汁物、おしるこ関係では伊藤園の「大納言しるこ」やアサヒ飲料の「おしるこ」、ダイドードリンコの「金のおしるこ」などが登場し、昨年発売した伊藤園の「天然かつおだし みそ汁」は今年も健在だ。しかし昨年はカレー鍋がブームになったこともあり、数社から登場したカレータイプの変わり種の缶入りスープ飲料は、本年度は現状であまり見ることがない。やはり世代を問わず人気があるコーンスープはトレンドに関係なく、ロングセラー商品として一般的に受け入れやすいようだ。朝晩冷え込みが気になるこの季節、好みの一品を探してみるのもよいかもしれない。