伊藤忠、配送用トラックのEV化開発事業に協力

2011年10月18日 11:00

 伊藤忠商事は、東京アールアンドデーが財団法人エネルギー総合工学研究所と共同にて取組む配送用トラックのEV化開発事業(以下「同事業」)に対し、リチウムイオン電池と太陽光発電システムを供給すると共に本事業の円滑な実施に協力する。

 同事業は環境省「平成23年度地球温暖化対策技術開発等事業(委託事業)」にて配送用トラックのEV化技術の開発並びに早期普及を目的として取組むものだが、同事業を通じて、過疎化や超高齢化社会、買い物弱者など日本が抱える課題に対し、移動販売形態による小売事業サービスの可能性と非常用電源用途といった電動車輌としての特徴の活用についても合わせて検討する。

 具体的には北関東中心にスーパーマーケット約140店舗を展開するカスミの協力の下、つくば環境スタイル「実験低炭素タウン」を掲げて低炭素社会の実証が進められている茨城県つくば市を中心に移動販売車として活用。2012年初頭より約1年間の実証事業を行う。

 同社は、同市において、昨年5月よりEVで使用された電池の二次利用事業モデルの構築を目指した「Green Crossover Project」(クリーンエネルギーを活用した低炭素交通社会システムの実証プロジェクト)を開始したのを皮切りに、来春よりエネルギーマネージメント事業の取組みの一環として、国内初の先端技術を活用した街路照明のスマート化実証事業にも着手する。

 伊藤忠商事は、本事業を含め、低炭素社会の構築、エネルギー利用の効率化、超高齢化社会への対応など、社会的課題の解決に貢献する関連事業に引き続き多面的に取組んでいく。