さきの侵略戦争の(A級)戦犯を合祀する東京・靖国神社に終戦記念日の15日、タカ派で知られる高市早苗経済安全保障担当大臣が春の例大祭に続き、参拝した。どのような戦争であったにせよ、国策に殉じられた方々の御霊に尊崇の念を持って哀悼の誠をささげるのは当然との考えのよう。高市氏は2020年、総務大臣だった時にも終戦記念日に参拝している。
総じて、衆院選挙が近づく時期には遺族会との関係もあるのか、靖国神社に参拝する保守系議員が増える傾向にあるが、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と関係性が深いとされる与党・萩生田光一政調会長も参拝した。萩生田政調会長も2020年の文部科学大臣当時に終戦記念日に参拝している。総選挙は21年に実施された。
一方、A級戦犯の合祀以来、昭和天皇は靖国神社を訪れられることはなく、その後の天皇もその意図を尊重され、訪れることはされていない。
さきの日中戦争、太平洋戦争では310万人が命を落とした。一方で、日本の侵略戦争により朝鮮をはじめ中国、ビルマ、インドネシアなど太平洋沿岸諸国民に人的物的被害を与え、これら諸国民の犠牲者数は2000万人以上に及ぶと言われている。(編集担当:森高龍二)