木原稔防衛大臣は嘉手納基地で米軍が3か月連続してパラシュート降下訓練を行ったことについて「小規模であって、在日米軍の即応性を維持向上させるために緊要なものであることから例外的な場合に該当するという認識でいる」とSACO最終報告にある嘉手納基地では原則、パラシュート降下訓練は実施しないとの規定に反するものではないとの認識を19日までに示した。
木原大臣は「現在の伊江島の補助飛行場で行うことができず、嘉手納を使用せざるを得なかったと認識している。その上で、パラシュート降下訓練についてはSACO最終報告やこれまでの日米間の共通認識から伊江島での実施が基本であり、嘉手納の使用は、あくまでも例外的な場合に限られるということになる。その上で、伊江島の滑走路がMC-130の離着陸に適さない状況というのは現在も継続している中での訓練であり、例外的なもの」とした。
そのうえで伊江島補助飛行場の滑走路改修計画について木原大臣は「米側から逐次検討状況に係る情報を得ている。細部について確認を進めているところであり、日米間での所要の調整が終わり次第、適切に情報提供したい」と語り、早期の使用再開へ「米側と緊密に連携し、可能な限りの支援や協力をする」とした。(編集担当:森高龍二)