野田佳彦元総理は4日のブログで岸田文雄総理の国会答弁や総理就任後も頻繁にあった政治資金パーティーなどこれまでの経緯を踏まえて「(岸田総理に)政治改革を進めようという意欲は微塵も感じられません」とするとともに「政権交代こそが最大の政治改革と確信した」と発信した。
野田元総理は「法を作る者が法を犯せば民主主義の危機を招く。裏金疑惑では立法府に属するメンバー80名以上が裏金を受け取っており、立法府の存在意義が問われている。こうした危機感をもって2月26日、衆院予算委員会集中審議で岸田総理に対し政治とカネの問題を中心に質問した」と紹介。
具体には「政治改革大綱と大臣規範に違反して総理就任後に頻繁に政治資金パーティーを開いてきた理由を質問。岸田総理は22年だけで7回パーティーを開き、利益が1億3609万円にも上っていた。なぜ、ここまでお金を集めることに心を砕き、エネルギーを割くのか。異常です。総理は『勉強会だ。国民の疑惑を招きかねないということにはあたらない』と抗弁した」と『抗弁』と表現した。
野田元総理は「22年6月に開催された広島での総理就任祝賀会について『主催が任意団体だから政治資金収支報告書に記載しなかった』というが、受付も経理も岸田事務所がやっており、任意団体の代表は後援会長、明らかに脱法パーティー。なぜ、政治改革の先頭に立つべき人が、このような抜け穴づくりの先頭に立つのかと追及した」ことも紹介。
それらの回答を含め「政治改革を進めようという意欲は微塵も感じられなかった」と岸田総理に期待できないとし、政治改革には政権交代がベストとの考えを記した。(編集担当:森高龍二)