衆院政治倫理審査会は28日、岸田文雄総理自身が完全公開の下で出席する意向を示したことから急転直下、29日と3月1日の2日間にわたり開かれることになった。派閥による裏金がいつから、どのように、どんな目的で作られ、どう使われてきたのか、自民党政治のカネ問題の真相をどこまで解明できるか注視される。
29日は午後から岸田総理と武田良太元総務大臣が、3月1日は松野博一前官房長官、西村康稔前経産大臣、高木毅前国対委員長、塩屋立元文科大臣の4議員が出席し、1議員あたり80分を割り振り、このうち冒頭15分は議員自身が説明、残り65分は質疑応答の時間にあてる。
立憲民主党の泉健太代表は岸田総理の政倫審出席の意向に関しては「総理、あなたは予算委で答弁すべき立場。裏金の経緯も、文通費も企業団体献金も、政治資金パーティーも、何も答えず、曖昧なままではないか。まず予算委で政治改革を前に進めるべきだ」とXでつぶやいた。とはいえ総理の言動で政倫審開催に風穴があいたことは否めないようだ。(編集担当:森高龍二)