昨年11月の鹿児島県・屋久島沖での米軍オスプレイ墜落事故以来、自衛隊はオスプレイの運用を休止していたが、陸上自衛隊は21日午前11時40分ころから千葉県・木更津駐屯地で運用を再開した。米軍は今月14日から普天間基地での飛行を再開していた。
現在、陸自には木更津駐屯地に12機、佐賀県・目達原(めたばる)駐屯地に1機、熊本県・高遊原(たかゆうばる)分屯地に1機ある。木原稔防衛大臣は19日の記者会見時に「木更津駐屯地に駐機している12機のうち、準備が整ったものから運用を再開する考えだ」と語っていた。また防衛省報道官は「関係自治体の皆様に対し丁寧に説明を行った上で、順次運用を再開したい」としていた。
林芳正官房長官は21日午後の記者会見で「陸自のオスプレイについては必要な安全対策を講じたうえで準備の整ったものから段階的に運用を進めていくこととして、陸自において必要な準備をしてきたと認識している。運用にあたっては安全確保最優先で」と語り「今回の事故は地域の方々に不安を与えるものと重く受け止めており、(運用にあたって)関係自治体の皆さんへ丁寧な説明に努めていきたいと考えている」と語った。(編集担当:森高龍二)