先の大戦で、硫黄島(東京都小笠原村)で命を落とした日米兵士ら約2万9000人を慰霊する「日米硫黄島合同戦没者追悼顕彰式」が3月30日行われ、このために来日していたデービッド・バイス米国硫黄島協会会長らが1日、岸田文雄総理を訪ねた。
岸田総理は「日米硫黄島合同戦没者追悼顕彰式を継続して開催してきた日米の硫黄島協会は日米和解の象徴」と評し「4月の米国公式訪問を前に米国硫黄島協会会長一行を官邸にお迎えできたことを大変嬉しく思う」と歓迎した。
また「世界が様々な課題に直面する今こそ、日米両国がより一層緊密に協力していく必要があり、4月の公式訪問を通じて日米両国の緊密な連携を一層深めたい、強固な日米関係を発信したい」と伝えた。
これにバイス会長は「日米硫黄島合同戦没者追悼顕彰式を通じて強固な日米関係に貢献してきたこと、表敬機会をいただけたことを光栄に思う。顕彰式は今後も継続していきたい」と述べた。硫黄島は大戦激戦地になり、日本人は2万2000人が亡くなっている。追悼顕彰式には日米政府関係者や戦没者遺族ら関係者170人が参列した。(編集担当:森高龍二)