セイエド・エブラヒーム・ライースィ・イラン・イスラム共和国大統領はじめアブドラヒアン外務大臣らがイラン北西部でのダム開所式出席後の移動中にヘリコプター墜落事故に遭い逝去したのを受け、20日、岸田文雄総理は「突然の訃報に接し、深い悲しみの念に堪えません。日本国政府及び日本国民を代表し、イラン政府及びイラン国民の皆様並びに御遺族に対し謹んで哀悼の意を表します」との談話を発表した。
岸田総理は「ライースィ大統領とは首脳会談や電話会談等を通じ、日・イランの伝統的友好関係に基づき、2国間関係や地域情勢について率直な対話を積み重ねてきたところだった」としている。
また、上川陽子外務大臣はバーゲリキャニ政務担当外務次官宛にアブドラヒアン外相とのこれまでの外相会談や電話会談で2国間関係や地域情勢について率直な対話を行ってきたことに触れつつ、岸田総理からのメッセージ同様に、心からの哀悼の意を伝える弔意のメッセージを出した。
上川大臣は先月23日にアブドラヒアン外相と電話会談したばかりだった。その際に、上川大臣は中東情勢を深く懸念している。事態のエスカレーションにつながるいかなる行動も強く非難するとして、我が国としてイラン及びイスラエル双方に対し強く自制を求めていることを伝えていた。(編集担当:森高龍二)