立憲民主党の蓮舫参院議員は5日までに「政治改革は与野党で歩み寄って前に進めるものと考えます」とXで発信した。「今回の政治とカネの再発防止に繋げるための野党第一党の提案には背を向ける与党の姿勢が本当に残念」とも提起した。
蓮舫氏は3日の衆院政治改革特別委員会で同党の山岸一生議員の質問に対して自民党が具体的答弁ができなかったことに「黒塗りでも情報公開?」と書き込み「その自民党の再修正案が『100%(維新案を)丸のみした』と評価して法案賛成となった維新。そして今日(4日)、岸田総理出席の委員会がセットされたが、自維の再調整が必要となり委員会そのものが与党からの申し出で白紙に、国会の日程が飛びました」と綴った。
そのうえで「政治資金規正法案をめぐっては自民党案の提案そのものが大幅に遅れ、自民公明で一度合意したものの、公明党が態度を一変、さらなる修正が行われてきました。今度は維新と合意した法案の再々修正です。平成の政治改革で約束された企業団体献金には触れず、パーティー券購入者の情報公開額は刻んで下げ、機能するか疑問な連座制を導入。政策活動費は10年後に公開するとしても『黒塗り』でも情報公開。今回の政治とカネの再発防止に繋げるための野党第一党の提案には背を向ける与党の姿勢が本当に残念です」と思いを綴った。
山岸氏は3日の委員会で「10年後に、この(政策活動費の)領収書を公表するという時に、黒塗り、支出先とか、お店の名前とか、相手方の名前、日付、金額、こういったものに関して黒塗りを認めるということはあり得るんでしょうか」と質した。
これに自民党の鈴木馨祐議員は「各政党のですね、活動と関わりのある、さまざまな個人等のプライバシー、あるいは企業、団体の営業秘密の保護等とのバランス、当然政治資金の透明性は極めて大事ですけれども、そういったバランスは当然考慮されていかなくてはいけないんだろうと思います。今後、具体的なやり方についてはどういった範囲でとか、どういったやり方で、それについては今後各党間で協議されるものと思っております」と黒塗りに道を残した。(編集担当:森高龍二)