防衛省は5日、同日午前7時30分から39分にかけ、北朝鮮が西岸付近から複数発の弾道ミサイルを北東方向に向けて発射したと発表した。
ミサイルは朝鮮半島東岸付近の日本海で、我が国の排他的経済水域(EEZ)外であるとしている。また発射された弾道ミサイルのうち少なくとも7発が最高高度約100km程度で、約400km程度飛翔したと推定されるとしている。
政府は「これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動は我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもの。このような弾道ミサイル発射は関連する安保理決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題で、北朝鮮に対し厳重に抗議し、強く非難した」としている。
そのうえで「米国や韓国等と緊密に連携し、情報の収集・分析及び警戒監視に全力をあげるとともに、今後追加して公表すべき情報入手の場合には速やかに発表する」としている。
北朝鮮は9月31日には大陸間弾道ミサイル(ICBM)級のミサイルを平壌付近から北東方向に発射しており、ミサイルは約86分飛翔し、北海道奥尻島の西方約200kmの日本海に落下したと推定されている。
飛距離は約1000km、最高高度約7000kmを超えると推定され、中谷元防衛大臣は「少なくとも従来のミサイルを超えるもので、新型のICBM級弾道ミサイルの可能性があると考えられ、固体燃料推進方式の弾道ミサイルであったと推定している」と語っている。(編集担当:森高龍二)