日韓台のプラ生産 CO2換算年9993万トン

2024年11月27日 06:50

 プラスチックによる環境汚染を防ぐための国際会議が25日から韓国で始まった。国際環境保護団体NGOグリーンピースが調査した日本、韓国、台湾の石油化学産業によるプラスチック生産能力と炭素排出量についての報告書によると、日本、韓国、台湾のプラスチックポリマーの年間生産能力は4199万トンと二酸化炭素換算で9993万トンに相当する量としている。

プラスチックポリマーの生産能力が最も高いのは韓国で1992万トン、次いで日本の1304万トン、台湾が902万トンと推定されるとしている。企業別での生産能力トップ10のうち日本から三井化学と三菱グループの2社があった。

グリーンピースは「気候危機をくいとめ、深刻なプラスチック汚染問題を解決するためには化石燃料への依存から脱却し、石油化学産業におけるプラスチック生産量やそれに伴う二酸化炭素排出削減を約束させることが不可欠」とし「今回の会合でプラスチックの生産量を2040年までに75%削減するという目標を盛り込むよう求めていく」としている。

NHKが25日朝の電子版で報じた「プラスチック環境汚染防止、きょうから国際条約案の政府間交渉」の記事中で「2018年の国連の報告によるとプラスチック廃棄物の47%は容器包装で、1人当たりの発生量は2015年時点で日本は年間およそ32キロ、アメリカに次いで世界2位となっています」と日本の使用量の多さが国連で報告されていることを紹介している。(編集担当:森高龍二)