自衛隊隊員の女性比率を30年度までに12%に

2025年02月16日 09:35

 中谷元防衛大臣は14日の記者会見で女性自衛官の採用・登用を積極的に行うとともに、意欲と能力のある女性自衛官が活躍できる職場環境の整備に取組む姿勢を強調した。防衛省・自衛隊は昨年3月末で女性自衛隊員の割合が全自衛隊員の8・9%になっており、2030年度までに12%にまで増加させる計画を立てている。

 昨年の比率は2013年度と比較して約1.6倍にまでなっているという。中谷大臣は「自衛隊に対する任務が多様化・複雑化している。これまで以上に高い知識・判断力・柔軟性を備えた多面的な能力を有する人材が求められており、多様な人材を柔軟に包摂できる組織に進化していくことが重要」と述べた。

 そのうえで「女性を積極的に活用することは必要不可欠であり、防衛省・自衛隊は女性自衛官の採用や登用を拡大するとともに、意欲と能力のある女性自衛官があらゆる分野にチャレンジできるよう、女性自衛官の配置制限を全面的に撤廃、女性自衛官の活躍を推進してきた」とした。

 中谷大臣は「こうした取組みは有用な人材確保に資するとともに災害派遣など国民と接する活動が増えているなかで、女性ならではの視点やアプローチなど任務に対する多様な視点の活用にもつながっている」との認識を示した。(編集担当:森高龍二)