石破茂総理は高額療養費制度での患者負担上限額引上げについて、28日の衆院予算委員会集中審議で「8月から予定通り引上げる」とした。一方で「来年8月以降については患者団体等との意見も聴いたうえで改めて検討し、今秋までに決定する」とした。
制度見直しの凍結を求めている立憲民主党の野田佳彦代表の質問に答えた。質疑後、野田氏は「政府は8月からは自己負担の引上げを行っていくことを所与としている。それをきちっと凍結し、患者の皆さんと対話し続けて制度設計すべきというのがわれわれの提案であり、それを受け入れてもらえなかったのは残念」としたうえで「最後まであきらめない」と一時凍結して制度設計を行うよう改めて求めていく姿勢を強調した。
引上げられると70歳未満で住民税非課税の人も900円負担増となり、1月当たり3万6300円、年収700万円では負担上限額が8000円程度増え、8万8200円程になる。(編集担当:森高龍二)