関西電力が福井県の美浜原発敷地内で新型原発建設へ地質調査を再開すると発表したのを受けて、2日、これに反対する市民らおよそ300人が「原発増設ゆるすな、やめろ!美浜での地質調査」の横断幕を掲げ、大阪北区中之島の関西電力本店前で抗議のアピールを行った。
抗議では冒頭、福井県小浜市内の寺の住職中嶌哲演さんが「仏教者として慚愧に堪えないのですが、私は今、怒り心頭」と原発依存逓減から原発の最大限の利用に180度方針転換した自民党政府に呼応して、福島原発事故以来、原発新設の先陣を切った関電に怒りをぶち上げた。
市民らは「地震に脆弱で過酷事故が起きれば避難も屋内退避も困難、何万年もの未来にまで負の遺産となる『使用済み核燃料』を発生させる原発を、関電は活断層が多数存在し、巨大地震も危惧される『美浜』で原発新設しようとしている。核のゴミを生み出す原発新設はやめよ」と強く反発し、地質調査中止を訴えた。(編集担当:森高龍二)