日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の発表によると、7月の国内新車販売台数は、前年同期比3.6%減の39万0516台となり、7カ月ぶりに減少した。経営再建途上でブランドロイヤリティが低下した日産の販売不振が響いた。
軽自動車販売は2.6%減の13万8320台だった。盟主スズキは2.3%減の4万7525台。2位のダイハツは3.4%増の4万1812台だった。日産はここでも18.7%減と大きく減らした。
固有の車名別売上ランキングは以下のとおり。
■□■□ 2025年7月 車名別新車販売ランキング ■□■□
(カッコ内は前年同期比)
01)ホンダN-BOX 16,715台(101.3%)*
02)スズキ・スペーシア 14,661台(112.1%)*
03)トヨタ・ヤリス 13,904台(119.7%)
04)トヨタ・カローラ 12,370台( 84.6%)
05)ダイハツ・ムーヴ 11,300台(508.3%)*
06)トヨタ・ルーミー 10,150台(101.5%)
07)トヨタ・シエンタ 9,289台( 81.2%)
08)トヨタ・アルファード 8,206台( 99.7%)
09)日産ノート 7,824台( 88.5%)
10)ダイハツ・タント 7,782台( 61.9%)*
11)トヨタ・ヴォクシー 7,803台(114.2%)
12)トヨタ・ノア 7,768台(110.2%)
13)スズキ・ハスラー 7,215台( 96.2%)*
14)トヨタ・ライズ 7,135台(250.5%)
15)トヨタ・アクア 6,831台(108.5%)
16)ホンダ・フリード 6,572台( 77.8%)
17)日産セレナ 6,401台( 84.1%)
18)スズキ・ワゴンR 6,170台( 87.1%)*
20)ホンダ・ヴェゼル 5,691台( 93.2%)
*印は軽自動車
同期間の登録車は4.2%減の25万2196台。銘柄別首位のトヨタ自動車は4.0%減の12万4951台。日産はやはり19.1%減の2万0818台だった。
登録車売上で目立ったのは、ベスト20からトヨタ・プリウス(4080台/57.9%)が脱落したことだろうか? 世界的にハイブリッド車が売れているなか、HVの元祖がランク外と云うのは……。
また、一方で米トランプ政権による関税政策が真綿で首を絞めるように効いてきた。
マツダが発表した2025年4~6月期連結決算は、明らかに米トランプ政権による関税政策の影響で、最終利益が421億円の赤字(前年同期は498億円の黒字)となった。これで「未定」としていた26年3月期の業績予想は、売上高が前期比2.4%減の4兆9000億円、最終利益は82.5%減の200億円と黒字を見込んでいる。(編集担当:吉田恒)