NHKの8月の世論調査で「石破首相続投」に関する賛否の問いに「続投に賛成」が49%と約半数が賛成、「続投に反対」は40%だった。自民党支持率は「29.4%」で前月より5.4ポイント上昇。石破内閣支持率は7ポイント上昇し「38%」になった。
内閣支持回答者のうち、支持理由では「ほかの内閣よりよさそう」が45%と最も多かったが、「人柄が信頼できるから」が22%と内閣発足から同じ経過時期(発足から10か月)での岸田内閣、菅内閣と比較した時、岸田内閣支持者が「人柄が信頼できる」と回答したのは15%で、岸田氏に比べ7ポイント高かった。菅内閣支持者の場合、同時期では23%あり、菅氏が1ポイント上回っていた。
一方、2019年9月、安倍内閣が終焉を迎える時期の内閣支持率は47.5%あったが、支持する理由で「人柄が信頼できるから」は8.5%にとどまっていた。「ほかの内閣より良さそうだから」が44.2%で最も多かった。
石破氏に対しては国会答弁で野党の質問にはぐらかすことなく、自身の言葉で答弁し、「聴く耳を持つ」姿勢が一定評価されていると思われる。
旧安倍派議員や旧統一教会とかかわりがあった議員らが中心に石破総理の総裁退陣を求め、前倒しで自民党総裁選をするかどうか党総裁選管理委員会に委ねられているが、自民党内と国民世論の間で石破内閣への評価に乖離が大きくなるような結果になれば自民党への不信感は総選挙ではっきり出てきそうだ。
NHKが公表している世論調査結果によると、8月調査は今月9日から3日間、全国18歳以上を対象にコンピューターでの無作為抽出での固定電話と携帯電話へのRDD方法で実施され、1137人から回答を得たとしている。(編集担当:森高龍二)