自民党は8日開いた両院議員総会での意見として、自民党総裁選挙を前倒し実施するかどうか「自民党総裁選挙管理委員会」に判断を申し入れた。逢沢一郎総裁選挙管理委員長は「党則に何の規定もなく、自民党の歴史でも経験がない」と記者団に答えた。
自民党の国政選挙や都議選での惨敗を石破茂総裁に取るよう求める「石破降ろし」に旧統一教会に関係した旧安倍派議員や裏金にからむ議員らが中心に党内でも特に右派が強く求めている。
SNSでは「あなたたちにやめろという資格があるの」「議員を辞職してから言ってくれ」「自民敗北の最大原因は裏金だろ」と総理ひとりに責任を求めるのは違うのではないかとの声が目立つ。「石破辞めるな」などの激励デモが起きるくらい異例状態にある。
総裁選挙前倒しには自民党国会議員295人と都道府県連代表47人の合計342人の過半数「172人」が要求していることが必要になる。
総裁選挙云々は今回の参院選挙の総括が行われ、まとまってからの話ではないか、と早期総裁選を求めた声に苦言を呈する声もある。石破内閣の下で国会が熟議の国会になっており、国会が立法府としての機能を果たすようになったと評する声もあり、企業・団体献金に対する総裁としての直近の動きや給付付き税額控除など所得再配分の在り方に対する取組み姿勢などから野党支持者から石破総理を評価する声も聞かれている。(編集担当:森高龍二)