今回のニュースのポイント
・「防御」から「攻め」のケアへ: 単に紫外線を防ぐだけでなく、エイジングケアが期待できる有効成分や保湿成分を配合し、「日中に肌を育てる」という攻めの発想が市場の主流に。
・朝の「タイパ」を劇的に改善: 美容液、乳液、UVカット、下地が1本に凝縮。忙しい朝のステップを減らしつつケアの質を落とさない、合理的で賢い選択肢。
・「通年使用」が新常識に: 春~夏のシーズニングアイテムから、365日の「日中用スキンケア」へ。季節を問わない需要拡大が、化粧品業界の新たな成長エンジンとなっている。
春から夏にかけて需要が高まる日焼け止め市場で、近年は紫外線対策にとどまらない高機能化が進んでいます。単なるUVカットではなく、シワ改善や美白などの美容効果を組み合わせた製品が増え、化粧品メーカー各社が新たな市場を開拓しています。
背景にあるのはエイジングケア需要の拡大です。紫外線はシミやシワなど肌老化の大きな要因とされ、日中の紫外線対策をスキンケアの一部として位置付ける消費者が増えています。こうした流れを受け、日焼け止めは「紫外線から守る化粧品」から「肌をケアする化粧品」へと進化しつつあります。
その象徴的な商品が、この3月に発売された、山田養蜂場の「RJエクセレント 薬用リンクルクリア美肌色UV」です。ローヤルゼリー研究をベースにしたスキンケアシリーズの新商品で、日焼け止めに加え、美肌色補正やシワ改善、美白、化粧下地など6つの機能を1本にまとめた設計が特徴です。ローヤルゼリー由来の独自保湿成分と有効成分ナイアシンアミドを組み合わせ、紫外線対策とエイジングケアを同時に行う製品となっています。紫外線吸収剤不使用。石けんで落とせるやさしさにも配慮されています。
他のメーカーも同様の方向に進んでいます。ドラッグストア市場では資生堂の「アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク」は、高い紫外線防御に加え、汗や水に反応してUV防御膜が強化される独自技術を採用しています。スキンケア成分を配合することで、日常の紫外線対策と肌ケアを同時に行える商品として人気を集めています。
花王の「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス」も進化をとげています。軽い使用感と高い紫外線防御を両立した処方が特徴で、日常使いのUVケア商品として幅広い消費者に支持されています。
このように、日焼け止め市場では紫外線対策とスキンケア機能を組み合わせた高機能商品が増えています。従来は夏季中心の商品とされてきましたが、現在は通年スキンケアの一部として使用されるケースも増えており、年間を通じた需要拡大につながっています。
紫外線対策とエイジングケアを同時に行う商品は今後さらに増えるとみられ、日焼け止めは美容液などのスキンケア商品との境界があいまいになりつつあります。高機能UVケアは、化粧品市場の中でも成長分野の一つとして、ますます注目を集めそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部)













