2011年の宿泊・宴会場市場は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響を受け、前年比7.5ポイント減少の3兆7675億円と4兆円割れになる見込みであることが富士経済の調べで分かった。
富士経済では「羽田空港国際線就航や東北新幹線・九州新幹線の全線開通などで需要が見込まれていたが、震災による予約のキャンセルやイベントの自粛で需要が一気に冷え込んだ」としている。
さらに、福島原発事故により放射線を不安視する外国人旅行者の訪日取り止めが宿泊施設の稼働率を落ち込ませ、市場を押し下げる結果になった。
調査は今年5月から7月にかけてホテル、ビジネスホテル、結婚式場・宴会場、旅館、民宿、ペンションを対象に同社調査員が面接調査と文献調査で実施した。2010年の宿泊・宴会場市場は4兆715億円だった。
(編集担当:福角忠夫)