菅直人総理は9日、長崎市内の平和公園で催された長崎原爆犠牲者慰霊平和式典であいさつし、「日本政府を代表し、究極的な核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け、憲法を遵守し、非核三原則を堅持することを誓う」と決意を述べるとともに、東京電力福島第一原発事故を受けて「(エネルギー政策について)白紙からの見直しを進めている。原発に依存しない社会をめざす」と減原発、脱原発への方向性を改めて強調した。
また、菅総理は「核兵器の悲惨な実態を将来の世代に語り継いでいくことは、我が国が世界に果たすべき歴史的な役割」とし、世界各地に非核特使を派遣するなど平和の大切さを発信してきたが、今後も「核軍縮・不拡散教育に関する活動を世界に広げていく」との考えを示した。
(編集担当:福角忠夫)