キリンホールディングスは、ブラジルでビール事業及び清涼飲料事業を展開するスキンカリオール企業群の筆頭株主であるスキンカリオール社(ブラジル、CEO アドリアーノ・スキンカリオール。以下、スキンカリオール企業群と総称して、スキンカリオール・グループ)の発行済株式総数の50.45%を保有するアレアドリ社の発行済全株式を取得する株式売買契約を8月1日深夜開催の取締役会で決議し、同契約を締結したという。この投資により、これまで同社が構築してきたアジア・オセアニアでの事業基盤に加え、新たに、成長著しいブラジルでの足掛かりを獲得することで、同社の国際綜合飲料グループ戦略をさらに進展させる。
スキンカリオール・グループは、「Nova Schin(ノヴァ・スキン)」、「Devassa Bem Loura(デバッサ・ベムローラ)」、「Glacial(グレーシャル)」、「Baden Baden(バーデン バーデン)」及び「Eisenbahn(アイゼンバーン)」等のブランドを製造・販売するブラジル第2位のビール事業、ならびに主力ブランド「Schin(スキン)」及び「Skinka(スキンカ)」等のブランドを製造・販売する清涼飲料事業を展開。また、同グループは、ブラジル全土にわたる販売網や国内13カ所の最新鋭の製造設備等、今後も高い成長が期待されるブラジルで事業展開を進めるための最適なプラットフォームを有しているという。
ブラジルのビール・清涼飲料市場は、それぞれ3兆円近くある大規模市場で、人口増加及び個人所得の増加に伴う経済発展を背景に、安定的な成長が見込める有望市場。今回の株式取得により、南米エリア最大の経済国であるブラジルに事業基盤を獲得し、スキンカリオール・グループのもつブランドに、キリングループの技術力や商品開発力、リサーチ・マーケティング力などを導入し、同グループの成長加速を目指す。