菅直人総理は21日の自身のブログ「原発事故収束ステップ1達成とこれから」とのタイトルのなかで「昨日、東日本大震災の被災地全域の復興に関わる第2次補正予算案が、衆議院を通過しました。速やかに成立し、被災地の皆さんのお役に立てるようになることを、願っています」と自身の思いをつづるとともに、原発事故収束に向けてのこれまでの思いとして「今でも、しばしば、事故直後の日々のことを思い起こします。日本はどうなってしまうのだろうか、という張りつめた緊迫感と、背筋が寒くなるような感覚。次から次へと訪れる深刻な局面で、即座に下さねばならない一つ一つの判断。あの時の状況を思えば、『よくぞここまで来た』というのが偽らざる実感です」と安堵感と一定の成果に対する自己評価を素直に綴っていた。
そして、ステップ1を達成できたことについて「これは誰よりも、事故現場で作業されている何千人もの方々をはじめとする関係者の献身的な御努力のたまものです。先日のブログでも申し上げましたが、改めて感謝の気持ちと、今後とも無事で頑張っていただきたいという願いを新たにしています」と現場作業員に感謝の念と慰労する気持ちを伝えていた。
その上で、ステップ2についても「今まで以上に政府一丸となって取り組んでいかなければなりません。また、放射性物質に汚染された牛肉の流通を契機に《食の安全》への不安感も広がっています。出荷停止措置や必要な検査の徹底により、省庁の縦割りの隙間に問題が落ちることのないように目を光らせ、問題がある食品は流通させない体制を確実にします」と食の安全確保とステップ2前倒しの実現に向けた思いを伝えている。
(編集担当:福角忠夫)