今回のニュースのポイント
10日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比813円88銭高の68,557円73銭となりました。前日の米国市場で主要指数が上昇した流れを受け、投資家心理が改善し、一時は69,300円台まで上昇しました。一方、前日から続く急速な値戻しを受けて後場は利益確定売りも出やすく、69,000円台を維持できませんでした。為替市場ではドル・円相場が161円台半ばで推移し、今後は戻した水準を維持できるかが焦点となります。
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10日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸し、終値は前日比813円88銭高の68,557円73銭で取引を終えました。前日に記録した924円80銭高という大幅反発の勢いを引き継ぎ、相場は2営業日続けて市場全体に買い戻しが広がる展開となりました。直近の急激な下落局面で極度に悪化していた市場心理は、この2日間の強力な買い戻しによって急速に改善へと向かっています。しかし、取引終盤にかけては戻り待ちの売りや利益確定の動きも観測され、上値の重さを確認する格好で今週の取引を締めくくりました。
株価上昇の直接的な背景となったのは、前日の米国株式市場において主要3指数が揃って上昇したことです。この海外市場の手がかりが国内の投資家心理を大きく好転させ、東京市場でも朝方から広範囲に買い注文が先行しました。寄り付きの株価は68,526円72銭となり、前日終値の67,743円85銭から一気に窓をあけて水準を切り上げる形で開始。前日までの底堅い流れが本物であることを見極めたい市場の期待を映すスタートとなりました。
前場の市場は、買い意欲の継続によって一段と上値を追う展開をみせました。午前9時20分には68,908円38銭をつけ、その後一度は68,575円30銭まで押し戻される場面があったものの、下値での押し目買いが活発に流入。午前10時00分には再び69,148円08銭へと浮上し、さらに午前10時50分には本日高値となる69,336円49銭まで一気に踏み上げました。前場段階では節目の69,000円台への定着期待が市場の間で急速に高まることとなりました。
しかし、後場に入ると様相は緩やかに変化し、利益確定の売りが優勢となりました。午後12時50分時点では69,057円台を維持して大台キープを試みたものの、午後1時45分には68,967円台へと後退し、徐々に上値の重さが意識され始めました。午後2時10分には68,667円台まで水準を切り下げ、その後は大引けにかけて戻りの限定的な状態が続きました。終値は68,557円73銭となり、大台維持こそ逃したものの、パニック的な売りではなく、短期間での急騰を受けた自律的な利益確定売りに押された形です。
この2日間の動きを経て投資家心理は大幅に改善したものの、市場には依然として慎重姿勢も根強く残っています。米株高や過度な警戒感の後退、底堅い買い戻しの継続といった前向きな材料がある一方で、わずか2営業日で1,700円以上も値を戻したことから、短期資金を中心に「一旦は利益を確定すべき」との判断が出やすくなっています。市場のテーマは昨日までの「どこで下落が止まるか」という底値模索の段階から、現在は「戻った水準をどこまで維持できるか」という足固めの局面へと完全にシフトしています。
また、為替市場の動向に対する株式市場の底堅さも特徴的です。この日のドル・円相場は1ドル=161円54銭近辺で推移し、前日の162円台前半に比べてやや円高方向へと振れました。通常の局面であれば円高への警戒感が株価の上値を抑える重石となるところですが、今回はそれを上回る市場心理の劇的な修復と需給の改善が相場を強く下支えしました。ただし、今後の為替の突発的な変動や海外の政治情勢、近く発表される主要な経済指標への警戒は依然として継続しています。
今後の焦点は、今回到達を確認した「69,000円台への完全な定着」へと移ります。本日、取引時間中に大台へタッチしたことは市場の復調を示す強いサインとなりましたが、それを終値で維持するだけの持続力はまだ確認されていません。来週以降の株式市場が、この回復した価格帯でしっかりと日柄調整をこなし、69,000円台を土台とした7万円台への再挑戦へ移れるかどうか、今後の市場の方向性を占う重要な試金石となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













