東京湾をはじめ伊勢湾、瀬戸内海における水質汚濁総量削減基本方針が15日、公害対策会議を経て策定された。平成26年度のCOD(化学的酸素要求量)、窒素含有量、リン含有量の削減目標を日量で定めている。
それによると、東京湾においてはCODを21年度より6トン減少させ177トンに、窒素含有量は4トン減らし181トン、リン含有量は0.8トン減らし12.2トンにすることを目標にしており、今後、東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県で目標達成へ具体的取り組みを策定する。
また、伊勢湾においてはCODを12トン減らし146トンに、窒素含有量を3トン減らし115トンに、リン含有量を0.3トン減らし8.7トンにする。関係自治体は岐阜、愛知、三重の3県。
瀬戸内海については、京都、奈良、大阪、滋賀、和歌山、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡、大分の13府県が目標達成への取り組み策を策定し、実現を図る。
環境省では削減目標値について「人口や産業動向、下水道整備の見通し、汚水処理技術の水準などを勘案し、実現可能な限度で定めた」としている。(編集担当:福角忠夫)