昭和シェル石油系列SSに、ソーラーフロンティアの太陽電池を設置

2011年06月14日 11:00

 今夏予想される東京電力および東北電力管内における深刻な電力不足への対策として、現在、スーパークールビズやサマータイム、会社休日の変更など、各企業が様々な方法で節の電対策を発表・実施している。そんな中、昭和シェル石油は9日、当該エリアの系列サービスステーション(以下:SS)約400ヵ所の半数を超える200ヵ所強に太陽電池を設置することを発表した。

 設置する太陽電池は、同社の100%子会社であるソーラーフロンティアが生産するCIS薄膜太陽電池で、総量は約1メガワット(1000キロワット=一般家庭約300戸分)。ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池は鉛やカドミウムなどを含まないため環境性能が高く、また、従来の太陽電池に比べて製品の定格に対する実際の発電量が高いことが特長で、経済性が高いといわれている。

 震災の発生以後、同社は系列SSに向けて、夜間照明に使用する電力の低減や、エアコン設定温度を28℃以上にするなど、電力使用の抑制を要請し、積極的に節電に取り組んできており、現在は電力使用量昨年比15%の節電に取り組んでいる。今回設置が発表された太陽電池が発電する日中においては、それに加えて昨年比約13%の電力使用量の削減が可能となる。