アンチエイジング効果が高いとされる「ポリアミン」とは

2011年06月06日 11:00

 アンチエイジングに効果が高いと言われる「ポリアミン」。一体どのようなものなのだろうか。

 自然界の全ての動植物の細胞内に存在する低分子有機化合物である「ポリミアン」。最近、がぜん注目を浴びるようになった理由として、アンチエイジング効果が高いことが挙げられる。それも肌ではなく体内。というのは、日本人の3大死因として知られる、心筋梗塞や脳梗塞等の原因である動脈硬化は血管の老化がもたらすものとされており、その予防効果が期待できるということもあり「ポリアミン」は様々な所でその名称を耳にする。そして、世界中の様々な研究機関などでも、マウスによる実験も行われており、その効果は継続的に行われる研究でさらに解明されていくだろう。

 本来、「ポリアミン」は成長の早い時期に体内で活発に合成されるが、加齢と共にその合成能力は低下すると言われている。だが、食品からも摂取することが可能で、高ポリアミン食を多く摂る事でその劣った合成能力を補うことができるという。

 では、一体どのような食品にポリアミンは多く含まれているのであろうか?その答えは「大豆」「きのこ」「チーズ」「ヨーグルト」などだ。中でも、大豆系の食品は長寿国の日本人が昔から変わらず食べ続けている食品。こちらには多量の「ポリアミン」が含まれており、日本人の長寿の秘密とも因果関係があると唱える学者も存在する。このように、大豆をはじめとするこれらの食品に多く含まれる「ポリアミン」は動脈硬化を引き起こす「炎症(慢性炎症)」を抑制する作用を持っていると言われており、積極的に食することを勧める傾向が最近よく見られるという訳だ。

 一方、「ポリアミン」の注目度の上昇はサプリメント市場にも影響を与えそうだ。ベビーカーなどのベビー&トイ事業を格とするコンビは『ソイポリア』を2009年いち早く市場に投入し、話題を呼んだ。また、リーブ21は栄養補助食品として、大豆由来の「ポリアミン」を配合した『ソイポリ』を4月に市場投入し、髪の成長促進も見込んだアンチエイジング商品で市場活性化を狙う。どちらの製品も日本人の食生活に馴染みのある大豆を使用しているのが特徴だ。

 基礎化粧品などのように、外部からアンチエイジング効果を高めるアイテムばかりではなく、内部からもアンチエイジングを行うことが、今後のトレンドになりそうだ。アンチエイジング関連市場のニーズがますます高まっているだけに、これらの製品の動向は大いに注目を集めそうだ。