千葉県香取市内のホウレンソウ栽培農家の一部が出荷制限期間中にホウレンソウを出荷していた問題で、枝野幸男官房長官は27日、「手塩にかけて生産された皆さんのつらい立場は承知しているが、(出荷されたことは)大変遺憾なことだ」と食の安全や市場に出回っている農産物に対する消費者の信頼崩壊につながりかねないとして、こうした事態を懸念するとともに、出荷制限は守るよう一層の理解を求めた。ちなみに香取市内のホウレンソウは安全が確認されたことから22日に出荷制限が解除された。
枝野官房長官は今回の事態は「消費者の信頼を損ない、結果的に、他の農業者に対しても迷惑をかける」。出荷制限は法令に基づいて出されているもので、「政府としても(遵守するよう)関係者に強く要請したが、千葉県においても危機感を持って対応いただいていると聞いている」とした。
(編集担当:福角忠夫)